（３）家業を手伝い多大の寄与をした者に寄与分を明記し事業用資産を相続させる遺言

大阪府でよくご相談のある遺言書の書き方についての文例及び解説を掲載しておきました。

遺言状を作るときにご参照ください。

なお、本ページで記載されている内容は一般的な内容となっております。

相続税について具体的なことは必ず税理士にご相談ください。

　この遺言のケースは、妻に特別の寄与分（全遺産の２分の１）があることを指摘し、食堂営業に関する資産の全部と、その他の財産も２分の１を相続させるとした遺言の文例です。

　大阪市、吹田市等の北摂エリアにおいても当センターへご相談案件において、事業承継が伴うケースは少なくありません。そこで、遺言状の書き方のポイントとしては、以下の点があげられます。

①第１条は、妻が財産の蓄積にいかに寄与してくれたか、その寄与分を明記しております。

しかし、この寄与分の部分は妻が寄与分がある理由を付言したにすぎず、法的効力はありません。

②第２条は妻への相続について指定したものです。本遺言は、食堂関連の財産全部とその他の財産の２分の１を相続させるとしております。これは、すなわち、遺言者が第１条で認定した寄与分２分の１を上乗せした妻の法定相続分は遺産の４分の３になりますが（寄与分２分の１＋寄与分を引いた残りの遺産２分の１×妻の法定相続分２分の１）、遺言の指定でちょうど寄与分等の事情を実質的に考慮した金額を見積、反映していることとなるからです。

③第３条は、それ以外の子２人に対する相続分の指定です。

以上のように、遺言書は相続分の指定が可能ですので、

貢献した相続人には配慮することが公平の実現に資することとなります。

当センターでは以上のような遺言書の書き方をお伝えさせていただく場面も少なくありません。

大阪市、吹田市、池田市、箕面市、高槻市で遺言書を作りたい方はぜひ大阪北摂遺言書作成センター（運営：行政書士法人クローバー法務事務所）へご相談くださいませ。