遺言書に記載していない財産を相続させる遺言書の書き方

相続の対象となる財産は、こちらで解説したとおり、不動産、預貯金、現金、家財道具、自動車等の動産があります。

そうなると、いちいち動産を細かく特定して遺言書を作ることは物理的にも難しいです。また、遺言者が遺言書を作った後に、不動産を飼ったり、新たに預貯金口座を開設する可能性もあります。

そして、遺言書に記載していない財産については、相続人全員で遺産分割協議をすることとなってしまいます。

これを防ぐには、遺言書において「その他一切の財産」という記載で、漏れていた財産を相続する人を指定すればよいだけです。これで防げます。シンプルですよね。大阪での遺言書作成でよくご提案しております。

以下、文例を載せておきます。大阪・京都・兵庫で遺言を作る時、ご参照ください。

遺言書

私は、次の通り遺言する。

第１条 遺言者は、妻の和子に、自宅の土地家屋（下記表示）を相続させる。

　　土地の表示（略）

　　家屋の表示（略）

第２条 ○○アパートは、長女の礼子に相続させる。

　　土地の表示（略）

　　家屋の表示（略）

第３条 遺言者は、全各条に記載する財産を除く遺言者の有する手元現金、動産、金融資産を含む一切の財産を、遺言者の長女●●●●（昭和●年●月●日生）に相続させる。

令和○年○月○日

大阪府大阪市○○区○○町○一丁目○番○号

遺言者 甲野太郎　㊞

夫も他界し、独り身でしたので、財産をどうしようか悩んでました。

遺言書の作り方を丁寧に教えてもらえたので、公正証書遺言で貧しい子供たちのために活動している機関に寄付することにしました。

財産の使い道もはっきりしたので、安心しました。